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心のままに・・「き・ろ・く」

心のままに・・「き・ろ・く」

(2007.03~09)

r,book 読書感想r,book

前のブログに載せていたものもここにも「き・ろ・く・」

【2007・3~9】

「異常気象売ります」 シドニィ・シェルダン


「町長選挙」 奥田英郎


「リベンジは頭脳で」 シドニィ・シェルダン


「名もなき毒」 宮部みゆき


「影踏み」 横山秀夫


「千里眼 The start」 松岡圭介


「最愛」 真保裕一

6.19
好きな作家の一人です
初めて読んだのは夫に勧められた「ホワイトアウト」
ずいぶん後になってから映画化されましたね
すっかり気に入ってほとんど読んでいるような・・・

登山、雪山、テロリスト・・と
絶対に映画化されるだろうと予想してたらやっぱり
という感じでした
想像をはるかにこえるスケールの大きな
映像に映画館では興奮しながら観たのを覚えています
さて、この「最愛」
前回読んだのが「繋がれた明日」
(これも映画化?ドラマ化?されたような・・・)

私はちょっと物足りなさを感じました
ミステリーなのか恋愛小説なのか・・・・
ちょっと悲しいストーリーでもあります

いつもと違って読みだしがゆっくり・・
途中、「え、もしかして、これって?」

そうなんです、ラストが分かってしまったんですね
確かにミステリーにしてももしかして?
っていうのがあるときは読み急ぐのですが、
ラストにいくまでにもストーリーに
ちょっと無理があるのでないかな~
・・・なんて思ってしまいました

それぞれ感じ方違うでしょうが、
タイトルも「最愛」・・・
期待して読んだので
う~ん、ちょっと物足りない感じがした1冊でした


「さまよう刃」東野圭吾

5.29
大好きな作家の一人です。
初めて夫に勧められて読んだ「天空の蜂」

・・・私にとってはこれが一番好きな作品です
これを超える作品はないな~なんて
勝手に思っているものの東野作品はお気に入りです

第134回直木賞受賞作品「容疑者Xの献身」を読み終えて、
東野作品で読んでないのはないかなと思って
探したのがこれでした。
ストーリーがかなりショックで重いものでした

辱めを受けて殺されてしまった愛娘の
父親の復讐というストーリーなのですが・・・
読んでいる間中、胸がいっぱい、憤りでいっぱいでした

被害者の家族や周りの人たちの心の痛みって
どうすればいいのでしょう?

いわいる「正義」って一体なんなのでしょう?
私がこの父親であったなら「復讐」という言葉が
頭の中に、いえ、心の中に芽生えないはずはありません・・・

父親、犯人、犯人の友人、犯人の親、
そして刑事・・・
色々な立場から色々なことを考えさせられました


でも角度を変えて考えてみると・・・
若い人が犯罪を起こすこと・・

どういう環境の中にいるにしても
そのなかで親やその他の周りの大人たちの
しっかりした導きがなかったというのも原因のひとつで
あることは否定できないと思います

なかなか読み応えのある、考えさせられる1冊でした



「赤い指」 東野圭吾


6.9
直木賞受賞作品「容疑者Xの献身」後の出版のこの作品
ある事件を中心に描かれたいくつかの家族の物語なのですが
「さまよう刃」同様、ちょっと重たいテーマでした。

今問題になっている「家族関係」「介護」「少年の犯罪」・・等
考えされられる1冊でした。

特に「さまよう刃」やこの作品にしても
犯罪者となる少年の
親の考え、立場を含めた環境について
とても考えさせられました
いくつかの作品に登場する「加賀刑事」
このキャラクター、私は好きですね

どんなストーリーでもちょっとホッとさせられます


「幻夜」 東野圭吾



  
「淋しい狩人」 宮部みゆき 

6.23
東京下町の古本屋の店主イワさんが
本をきっかけに起こるさまざまな事件を
孫の稔と一緒に謎を解いていく
連作短編集です
複雑なミステリーではないのですが、
主人公イワさんと孫の心温まるやりとりや
素人ながらも鋭い観察力で
事件を解決していく様子が
とっても楽しめる、
あっという間に読めてしまう本でした

私は短編、それもミステリーの短編は
あまり読まないほうなのですが、
たまにはこんなさら~りと読めるミステリーもいいですね


「家日和」 奥田英郎


「使命と魂のリミット」 東野圭吾

7.30
「さまよう刃」「赤い指」を続けて読んだ後で
ほっとする作品でした
「人間というのはその人にしか果たせない使命というものがある」
これがこの物語のテーマです
登場人物がそれぞれ使命を意識し
自分の心との葛藤があります
犯人ですら良心が残っているゆえ
それが自身を苦しめることになり
最終目的の犯行にまでおよばなかったこと

読み終わった後にすっきり、爽やかな感じがしました
私の好きな東野作品「天空の蜂」の
次のお気に入りになったような・・・


持病があって病院とは縁がきれない私にとっては
舞台となるのが病院、登場人物が医師、患者ということで
普段なかなか理解できない
病院という組織や医師の立場から
いろいろなことが垣間見れる
「医療サスペンス」といわれる
このタイプの小説にはとても興味があるのです

それにしても単なるミステリーではなく
こういう専門的な小説を書くのには
取材や勉強にかかる時間は
すごいのだろうなと感心します



「億万ドルの舞台」 シドニィ・シェルダン


「殺人の門」 東野圭吾


「誰か」 宮部みゆき


「逃げる男」 シドニィ・シェルダン


「怪しい人びと」東野圭吾


「真夜中のマーチ」 奥田英郎


「疑惑」折原 一


「愚か者死すべし」 原 寮



「シリウスの道」(上下) 藤原伊織


「雪が降る」 藤原伊織


「ダナエ」 藤原伊織


「さらば長き眠り」 原 寮


「ダックスフントのワープ」 藤原伊織


「遊戯」 藤原伊織

夫に勧められて初めて読んだのが
直木賞、江戸川乱歩賞受賞作の
「テロリストのパラソル」でした

好きな作家の一人に加わりました

昨日で藤原著書すべて読みました(たぶん・・・)

闘病中に書き続けて
最後なってしまった連作短編集「遊戯」は
未完になってしまったことが残念ではありますが・・・

それも私にとっては藤原さんがどう
完結させただろうか想像する楽しみを増やしてくれました

(遺作としては「オルゴール」というタイトルで
この本に収録されています)

「遊戯」の前に読んだのが
「ダックスフントのワープ」なのですが
最初に読んだ藤原著書がこれでしたら
果たして藤原さんの著書を読み続けていたでしょうか?

「ダックス・・・」とともに「ダナエ」にしても
ちょっと非現実的で想像力をかきたてられるような
不思議な感じがしました

「蚊トンボ・・・」・・・これもちょっと意外な楽しいお話

私の一番のお気に入りは
「シリウスの道」でしょうかね

その次に「テロリスト・・・」「ひまわり・・・」
・・・といったところでしょうか


「16歳の教科書」


「重力ピエロ」 伊坂幸太郎

9.26
私は伊坂幸太郎さんの作品は初めてでしたが、
(実はお名前も知りませんでした)
お友達のブログで紹介されていて
タイトルに興味津々で読むことにしました
最初からストーリーが分かってしまうようなミステリーではなくて
クライマックスにどんでん返しを期待する私としては
ちょっと物足りないような気もしたのですが

私の好きな藤原伊織さんや原 寮さんのように
会話のセンス、スマートさ、テンポのよさで
あっという間に読み終わりました

家族のあり方について
会話の中にも胸にずんと響くものが・・・





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